つばきの毎日

18歳の日々

統合失調症、発症時のはなし⑥

ここからは症状も治まって、病状について特記するものはないので、退院までにやったことについて話します。

 

私の病院では、勉強会というのがありました。

患者さんを集めて、病気やストレス、不眠などあらゆる題材でお話をしたり勉強したりします。

私は、入院の3か月の間に2回参加しましたが、どちらも楽しかったです。

 

また、病棟内OTのほかに、外の作業棟でのOTもありました。

これは、退院間近の人向けのものです。

 

その外OTでは、より難度の高い作業をすることができます。例えば、革細工でコースターやキーケースを作ったり、卓球、アコギなんかもありました。

 

とても暇をつぶせて、よかったです。

 

そうです、特に書いてなかったのですが、入院中はずっと暇なんです。とにかく暇でした。

私の場合、急性期の病状がひどかったので、症状が落ち着いてもすぐには退院の許可が下りませんでした。

なので、もう治ってるのになあとか思いながら長い期間過ごしていました。

 

楽でしたけれど、退屈でした。

 

まあそんなこんなで過ごしていると、お医者さんから、外出・外泊の許可が下ります。

これも退院間近のひとができるもので、本当に退院できるかの様子見のようなものです。

 

許可証をいちいち書くので少し面倒くさいのですが、私はたくさんこれを利用しました。病院にいても暇なので。

 

最初に外に出たときは、とてもうれしかったです。私が入院してる間も”それでも世界はまわってる”んだなあなんて思った記憶があります。

 

最初は外出(日帰り)を重ねて、それから外泊もするようになりました。

DVDを借りてみたり、外を走ってみたり、病棟内ではできないことを思う存分しました。

 

そしていよいよ、退院の日が告げられます。

 

その日からは、毎日がカウントダウンでした。

早く退院したい気持ちでいっぱいでした。看護師さんも、退院が近いことを知って、一緒に喜んでくれました。

 

でも、どこか寂しい気持ちも、、、

 

退院の三日前、私の担当の看護師さんがその日で会うのが最後でした。

感謝の手紙を書きました。

 

「これから頑張ってね」と言われたのを思い出します。

 

退院の日には、ほかの看護師さん宛てにも手紙を書きました。

 

でも、退院当日は、思ったよりもあっさりで、看護師さん一人一人にお礼を言う時間とかはありませんでした。

少し残念です。

 

その日は、家族と祖父母が迎えてくれて、お祝いしてくれましたが、私には忙しすぎてあまり覚えていません。

 

 

いろいろあった3か月でした。

 

ここに書いていないこともたくさんあります。

 

入院した最初はそりゃあ苦しかったけれど、入院できてよかったなあと思います。

自分を見つめるいい期間でもあり、たくさんの人に出会えました。

なにより、何も心配することがない、何の責任も負わない3か月は楽でした。

 

楽だったけれど、戻りたいとは思わないです。

これからは再発しないように生きていく、それだけです。

 

 

 

今回も読んでいただきありがとうございます。

発症時のはなしはこれで終わりにしようと思います。

 

次回は、学校のことについて話したいと思います。